研修医のころ、
カンファレンスでプレゼン後に、
指導医から、こう言われた。
「それは、君じゃなくてもできる。」
確かに、事実を伝えるだけなら、
医師でなくともできる。
では、「僕」にしかできないことは何か。
カルテには、アセスメント、
いわゆる考察の項目がある。
その日から、ひたすら、
事実のうらにある真実、を探した。
意識、呼吸、循環、肝臓、腎臓、、
さらに分解し、さらなる「ポイント」を見極め、
なぜ、を考える。
その臓器から、別の臓器を見た時の、
「ポイント」を見極める。
一部が、全てに影響する、「ポイント」がある。
その「ポイント」こそが、最適の治療につながる。
それが、「僕」じゃなきゃできないこと、だった。
本当に重要なことは何か。
それ以外のことは、全部捨てていい。
グレッグ・マキューン